シレンシオのグループレッスンの模様(動画)
アレグリアスの振付シリーズ、シレンシオをグループレッスンで4人の生徒さんに教えてみました。
前々回に続き、前回も優ちゃんに出てもらいましたが、今回は優ちゃんだけでなく、優ちゃんと同じクラスの他の生徒さんたちもボランティアで出演してくれました。
というのも、振りを覚えるだけなら5分で済むものですが、基礎力アップを目指しながら、かつ踊り込みしていこうとなると、1回やったくらいじゃ足りない、足りない。
「そこ前回やったでしょ」
と先生に言われようと、言われて1回やったくらいでできるようになったら、先生、あっという間に廃業です。
そんな簡単なものじゃない。
何度も同じところを同じように言われ続けないとできないこともある。
ご他聞に漏れず、優ちゃんも同じです。
だから、優ちゃんには何度でも同じところを練習して欲しい。
腹に落とし込み、肝に銘じ、身体に沁み込むまでやって欲しい。
でも、また優ちゃんが同じところを注意されてるのを動画にしても意味がないので、それならば他の生徒さんに入って頂き、別の人が別の注意を受けているのを見てもらったらいいかと思いました。
あと、どの先生も同じだとは思うのですが、気付いたことを全て生徒に注意したりしません。
その時に気付いていても、その生徒にまだ受け皿がない状態の時には、敢えて口にしないこともあります。
「今は言わないでおこう。それよりも、こっちを先にできるようにしよう」
と段階に応じた注意をするように心掛けています。
あれもこれも言われても、生徒は頭がいっぱいになります。
「これ以上は言っても吸収できない」
と思ったら、見えていても見ないようにすることは多々あります。
そして、月日が経ち、生徒が1つのことをクリアし、それを繰り返し、
「ああ、今ならこれを言っても通じるな」
って時になって言ったりもします。
逆に、
「今言っても、右から左で、きっと受け止められないだろうな」
と思うような状態でも、
「とりあえず言っておこう。そうしたら、ある日、『あ、こういう意味か!』と気付く日が来る。
でも、言わなきゃその日が来ない」
って思って言うこともあります。
動画をご覧いただくと分かると思いますが、しつこく何度も手を変え品を変え同じところを注意してたかと思うと、別のところは何も指摘してないってのもあります。
上述の理由からです。
こんな風に先生は生徒のできないを受け止めてます。
「今できなくても、そのうちできるでしょ」ととりあえず言うこともあれば、
「今言ってもできないだろうから、今は言うのを止めよう」と口をつぐむこともある。
どちらも、生徒んの『できない』を受け止めた上での対応です。
なので生徒さんたちには、
「できないと見捨てられる」
とか余計な気を回す必要はありません。
「できない自分であっても構わない」と思って、ゆったりとした気分で取り組まないと、できるようにならないものもあります。
「できない自分であっても大丈夫!」と思いつつ、「今できないことをできるようになったら楽しいだろうな!」と楽しみながら取り組んでもらえればと思います。
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