シレンシオ、カスティジャーノをすっ飛ばしてエスコビージャの動画
バイレ・フラメンコというのは、カンテ、ギター、バイレ(踊り)の三者が、お互いが作る音楽を肌で感じ、コンパスを共有しながら繰り広げられていきます。
バイレが音楽を聞き、音楽に一方的に合わせるということをしません。
これが他のジャンルのダンスとの大きな違いかと思います。
『聞いて合わせる』のではありません。
言葉にするのは難しいのですが、合わせるというより『共有する』感じです。
なので、バイレの呼吸や間を感じ取ってくれない音楽で踊るのは難しく感じます。
特に、バイレが作るテンポにミュージシャンが合わせてくれるエスコビージャのところは、よりその難しさが顕著に感じられます。
正論と現実
「フラメンコはスペインのものだから、スペイン人のギターさん、カンテさんをバックに踊るのがいい」
「フラメンコは生演奏で踊るものだから、録音に合わせて踊るのは邪道」
「フラメンコを習うなら、スペインで習うのがいい」
「ちょっとやそっとやった位で身に付く筈がないから、留学するなら年単位で行かなきゃ!」
はい。
全て正論です。
その通りです。
でも、正論通りじゃなとやっちゃダメなのか。
否。
この世は、白と黒だけじゃない。
グレーがある。
白に近いグレーもあるし、黒に近いグレーもある。
グレーというのは、幅が広い。
色々なものを受容してくれる。
私が作っている、『録音に合わせて踊る』というのは、フラメンコの王道ではないとは思います。
でも、いいじゃないか。
王道を歩ける時ばかりじゃない。
いちいちスペイン人のギター、カンテを呼ばなくても、
いちいちスペインまで行かなくても、
身近で楽しむことは咎められることではない。
私はそんな風に思ってます。
バイレがテンポを作り、それにミュージシャンが合わせるのは普通のフラメンコにおいて、録音という融通が利かない音楽に対して踊ること、その上、一定のスピードではなく、バイレの意思とは関係なしに、スピードアップしていく音楽に合わせて踊ることは難しい。
でも、こういうことができれば、敷居の高いフラメンコが、ちょっと身近に感じられるのではないかと思います。
皆様、良かったら是非お試しください。
シレンシオ、カスティジャーノをすっ飛ばしてエスコビージャを先に作りました。 シレンシオ、カスティジャーノはおいおいアップします。
あと、このエスコビージャの一つ一つのパソの細かい説明動画も、おいおいアップします!
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