スペインのお教室の発表会を配信で見て
とってもフラメンコな現地の生徒さんたち
マリア・デル・マール・モレノ先生のお教室の発表会の配信をちょっとずつ見ております。
踊ってるのは生徒さんたち。
3歳くらいのちびっこから大人まで出ていますが、皆さん、プロではなく練習生のようです。
当たり前なのですが、練習生なのでプロのようには踊れていません。
だから、上手かそうでないかと言われれば、そうではないなのかもしれませんが、でも、とってもフラメンコ。
なんの解釈も説明されず、ただ振付を教わっただけだとして、
〇へレス生まれへレス育ちのヘレサーノ(ナ)
〇東洋人の私たち
では、全然違った踊りになるものですね。
しみじみ実感しました。
言語の違い、慣習の違い、骨格・筋肉の付き方の違い、顔立ち、表情の違い等の多くの違いから生じる結果としての見栄えの違い。
フラメンコの土地で育った人たちが、あまり意識しないでも自然にできることを、私たちは模倣しようと意識しないとできません。
例えば、私たちはもう着物文化に育っていませんが、でも着物を着せられ、畳の上で正座して、三つ指ついてご挨拶しろと言われれば、何となくそれっぽいことができるでしょ。
本格的じゃないにしても。
でも、それをスペイン人がやった時、教わったとしても、それっぽくならないのではないかと思います。
正座してお辞儀ってだけの一つの動作であったとしても、その背景にはスペインとは異なる日本の諸々がある。
着物を着たら、自然と日本女子なら内股に立つでしょう。
そもそも、教わらないでも我々は内股な人が多い。
でも、スペイン人なら、教わらなきゃ、イメージがなければ、内股に立つってことは、まあ、まずしないでしょう。
それは、フラメンコのレッスンで、
「内股禁止!」
と何度怒鳴られても、中々止められない私たちなら分かると思います。
誤解を恐れず、極論を申してしまいますと、
私たちは振付を習っただけでは、正確に踊れるようになったとしても、フラメンコにはなりません。
イメージを持つ大切さ
イメージのないものは、いくら振付を習い、解釈をクラスの中で教わっても、中々体現できません。
逆にイメージがあると、そこまで身体が動かないでも、そんなに頭で考えないでも、身体は自然と動く。
イメージがあるかないかの差は大きい。
例えば、彼女たちは上下にひょこひょこしないとか、内股にならないとか、バランセで左右に揺れないとか、ちょっとした仕草だとか、音の取り方、ポーズの取り方等々、列挙したらキリがない程あります。
上下にひょこひょこしない、内股にならない、バランセで左右に揺れないとか、こちらの生徒にいくら教えても、中々できるようになりません。
これは骨格・筋肉の付き方の違いと、あとは、イメージがないからってのがあるかと思います。
そんなこんなの差を目の当たりにしたスペインの発表会の動画でした。
勉強になりました。
ブレリア祭り
それにしても出てくるヌメロが見事にブレリア系ばかり。
〇フィン・デ・フィエスタのブレリア(へレス)
〇アレグリアス
〇バンベーラ(多分)
〇フィン・デ・フィエスタのブレリア(へレス)
〇レブリハのブレリア(多分)
〇ソレア
〇カンティーニャ
〇マルティネーテ
〇フィン・デ・フィエスタのブレリア
ブレリア系祭り!
タンゴ系がない(≧▽≦)
2週間の視聴期間があるので、良さそうな振付・パソはちょっと盗んで、自分で踊って記録しとこうと目論んでます。
というのも、スペインに行くと私は、私のレベルのレッスンを受けてしまいます。
もしく、一つ下げたクラス。
一つ下げたクラスでも、初心者の生徒さんには難しいです。
なので、この発表会で踊られてる生徒さんの振付をコピって、うちの生徒に教えようかなって思いました。
でも、サパテアードはシンプルだけど、腰が引きあがってないとできないのが結構ありますね。
骨盤の位置?作り?が違うのか、日本女子はお尻(お腹)が落ちてるので(股関節が内に入るからお腹が落ちる)、
「これは初心者日本女子にはキツイかも」
ってのが多々見受けられました。
面白いので、もう少し研究してみようかと思います。
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