アレグリアスクラスの模様

(01)諸々

フラメンコは、ちょっと崩れてるのが
魅力的に見えたりすることもある。
ただ、「基礎がちゃんとある人が崩している」のと
「基礎がなく崩れちゃってる」のは違うと思う。
基礎がある人が崩して踊るのは
フラメンコの味わいが出るけど、
基礎がない人が崩れて踊っちゃってるのは
…… (^-^;

ものすごく整った綺麗な砂の城が、
波にさらわれる様は、鳥肌が立つ程美しい。
美しいものが壊れていくところには
崩壊の美学がある。
でも、最初から崩れてる砂が波にさらわれても、
そこには何もない。

振付なんか覚えるのよりも、
踊りを整えるのは時間がかかる。
踊りを整える。すなわち、リンピアール。
アレグリアスのシレンシオ、ブラッソなし。
足の動きだけのリンピアール。
かれこれ、3~4週間やってますが、
まだ2コンパスしか進みません。

西洋人が普通にしてる足腰のポジションを
東洋人の私たちは意識しないとできません。
それどころか、意識しても中々できません。
私たちの骨格や筋肉の付き方は、洋舞に向いてません。
まず、そこから始まります。
マイナスからのスタートです。
だから時間はかかります。
でも、ちょっとずつ意識したらできるようになっていく。

踊りが整い出すと、生徒さんたちの表情が明るくなる。
もちろん、まだまだ良くなる余白は十分にあるけど、
でも、リンピアールする前の、
振りを覚えただけの状態からしたら、
見違える程になった!
綺麗に踊れると嬉しいものね。

フラメンコはスペインのもので、
歌だってスペイン語で歌われるから、
歌を聞いて意味を理解できないことの方が多い。
私たちがどんなに真似しても、
ノリだけじゃ、どうにもならない領域がある。
だからこそ、
異国人でも努力次第でできるようになる『テクニカ』を頑張ることは、
せめてものフラメンコへの敬意だと私は思う。
もちろん、フラメンコへの敬意の払い方は、これだけじゃないけどね。
色々あるうちの一つ。

楽しく踊りつつ、
ちょっとずつ丁寧に踊りを整えて行きましょうね。
崩すのは、後からでもできる。
振付を覚えてからが楽しいのです。

※こちらは、セビジャーナスの次の段階のクラスです。
フラメンコを始めて1年未満の人もいます。
今日は足をちゃんと見せる為、
ファルダではなくズボンでレッスンしてみました!

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