マリア・マグダレーナのソレア

(01)諸々

Las tres Marías subieron
al castillo de Alcalá
a vestir de negro luto
al cante por soleá

「3人のマリアが
アルカラ城へ登っていく
黒の喪服を着て
ああ、ソレアを歌う」

まだライブの動画を見てないので確かではないのですが、多分、マヌエルはこの歌を歌ってたような気がする。

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イエス・キリストが処刑された後、3人のマリアがイエスのお墓に行きました。
3人のマリアとは、聖母マリア(イエスの母)とヤコブの母マリア(イエスの叔母と言われている)、そして、マグダラのマリア(イエスの妻と言われている)です。
3人がお墓に到着したら、なんと、イエスの遺体がない!
そして、天使が、
「イエスね、復活したよ!」
と3人に告げたそうです。

ホラーじゃありません。
聖書に書かれている話です。

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そう、今、正に復活祭の時期。
セマナ・サンタです。
桜の咲く季節に、「♪桜~、桜~、霞か雲か~」と歌う感じと同じかな。

妻だったと言われている罪深き女・マグダラのマリア。
どんな想いで、夫が十字架に磔になってるのを見守ったのでしょう。
血を流しながら死んでいく夫の姿が、彼の死後も目に焼き付いて離れない。
「彼は何も悪いことしていないに。
ただ純粋に生きただけなのに、
理不尽だ」
マグダラのマリアはそう思ったことでしょう。
ああ、ソレアだ。
とってもソレア。

ホラーでも何でも、束の間でも、生き返ってくれたと知って、嬉しかったことでしょうね。

(写真:佐藤尚久)

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