オーソドックスなフラメンコが好き
私は生徒たちに、「バイレフラメンコはイチゴのショートケーキと同じ」って話をします。
イチゴや生クリームや飾り等で、どんなに豪華に美味しそうにデコレーションしても、スポンジの部分がパサパサだったら、そのケーキは美味しいとは思えない。
逆に、スポンジの部分がしっとりと滑らかで絶品だったら、デコレーションはそんなに豪華でなくても、そのケーキは美味しい。
フラメンコにおいての基本は、スポンジの部分。
いわゆる、Theフラメンコの土地に生まれ育った人たちが軽々とやってのけちゃうような、例えば、フィン・デ・フィエスタのブレリア。
舞踊としてのフラメンコではなく、フラメンコ、フラメンコした部分。
スペインで見るすごいい人たちは、デコレーションの部分がすごくすごくて他との差別化を図っているけど、どのエスティ―ロの人たちも皆、当たり前のように美味しいスポンジを持っている。
それこそ、フラメンコの真髄。核。
派手で豪華なデコレーションの部分にまで目が行き、そこにだけ一生懸命になっても、異国で生まれ育った異邦人の私たちはフラメンコを踊ったことにならない。
バタとかマントンとか好きだけど、フラメンコの真髄、核(スポンジ)あっての、バタだとか、マントン(デコレーション)だと、一応、僭越ながら、思っております。
この写真は、へレスのブレリアで名高いアナ・マリア・ロペス(アニー)のブレリアを受けた時のもの。
一人一人、踊らされます。勉強になりますが、毎回撃沈。
この時は、歌が落ちるのと同時に終われずに、アニーに渋い顔をされたのでした。
これがまた厳しいんだ。
ここ最近は、ショートケーキで言うところのデコレーション(舞踊としてのフラメンコ)のクラスより、アニーとか、マリアとか、スポンジ(フラメンコの核となる部分)を重視するクラスを多く取ってます。
結局、私は普通のフラメンコが好きなんだ。
フラメンコ以外は踊れないし、フラメンコ以外を踊ろうとも思わない。
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