やらない言い訳

(01)諸々

来年の舞踊団公演ですが、早々に脚本を書いたものの劇場の抽選にことごとく外れ、「どうしたもんか…」と途方に暮れ、で、考えるのが面倒になったので、「来年も文化庁の助成金が出るならやろうかな」とやる決断を先延ばししてました。
まあ、やらない言い訳ですね。

そうこうしてたら、マヌエルから「〇月の僕の企画ライブに出てよー」と依頼がありました。
こんなことを言っては生意気ですが、今後、自分以外の人の企画する舞台は、よっぽどでなければ断ろうと思ってました。
自分の企画する舞台だけで、時間も、体力も、気力も、手一杯。
何かを止めないとやりたいことができない。
で、マヌエルに、「ごめんね。でも、秋にまた公演を考えていて、それに集中したいの。また、あなたに声を掛けるつもりだから、〇月はごめんね」と答えました。

そうこうしてたら、エミリオが、「僕、3月の庸子先生の舞台に呼ばれたよ!みえさんも出るかい?」と連絡をくれました。
「先生から声を掛けては頂いたのだけど、私は自分の舞台に集中したいから辞退させて頂いたのよ」と伝えました。
ここのところ、以前の公演の音源を聞いては、ずっとエミリオのことを考えていて、次の舞台はエミリオにお願いしたいと思ってたので、「来年の舞台はよろしくね」と伝えました。

何事も、やらない言い訳を探せばいくらでもある。

公演を作るって、大勢の人に動いてもらわないとならないから、主催者に熱がないとできない。
いつだって、人が動く動機は、主となる人の熱意。

今年の公演を乗り越えるにあたり、パワーを全開で放出してしまったせいか、公演後の私には力が残ってませんでした。
気力がなくなると身体って動かないって本当ね。
そんな気力の弱ったところに、「メールをもらっても開封したくない」とか、「電話をもらっても折り返したくない」とか、「会いたくない人がいるから行きたくないなぁ」と、何かと気が重いことが立て続けにありました。
本当に気が重かった。正に、泣き面に蜂でした。
なもんで、「来年は文化庁の助成金も、今年よりも狭き門になりそうな感じがするし、無理かもなぁ。そしたら、来年は無理してやらないでもいいかな~」と逃げてました。

で、金曜の夜中に、ついに私の胃腸がやられました。
これ以上は出せないって程に、上からも下からも出て、お腹の中がからっぽになりました。
頭はガンガンするし、昨日、今日とほとんど飲まず食わずで寝てました。

でも、私は知っている。これまで生きてきて、身体が覚えている。
体力も、気力も、いつかは回復する。
そうなったら、いつまでもくすぶっているのが嫌になって、絶対に動き回りたくなる。

今は春を前にした真冬状態の私に、立て続けにマヌエルとエミリオから連絡があったのは、何かの虫の報せ。
さすがヒターノ、勘がいいわ。

「二人に話しちゃったし、やらない言い訳してないで、やろう」と思ったのでした。

病気になったお陰で、今日はずっと寝てられました。
世に言う、これが強制終了。
すごく寝た。
身体が軽くなったし、デトックスになった。

ということで、体調が戻ったら、劇場探しを開始します。
助成金がないならないなりに、工夫してやります。






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