毎日10分のブラッソの基礎練
「上手くなりたい?」
と尋ねれば、
ほぼ全員の人が、
「上手くなりたいです」
と答えます。
「じゃあ、毎日、コツコツと練習してでも上手くなりたい?」
と尋ねたらどうでしょうか。
「(それをしてでも)上手くなりたいです」
と答える人の割合は減ります。
「そこまでやれない」という人と、
「そうしてでも上手くなりたい」という人がいる中で、
毎日コツコツと練習した人の方が上手くなるのが速いというのは
誰もが分かることです。
「やる人」と「やらない人」がいたら、
当然ながら、やる人が上手くなります。
〇マノなしのブラッソの基礎練習(6:57)
〇マノありのブラッソの基礎練習(6:27~9:49)
の動画を作りました。
合わせて10分程の基礎練習です。
腕は重いので、
ブラッソの上げ下げをするだけでも腕が疲れてきます。
だからこそ、ブラッソが正しい軌道を通る練習を毎日続けるだけでも、
綺麗なブラッソを行う為の筋力がついてきます。
私は「筋トレは必要ない」と思ってる派ですが、
それは、こういう踊りの基礎練が、
既に筋トレになっているからです。
アスリートがするような筋トレは必要ないけど、
筋力を強化する練習は必要だと思ってます。
例えば、
「スクワットしないでいいから、プリエの練習しなさい」
って思ってます。
スクワットとプリエは、
『膝を折ってしゃがむ』という似た動作をする下半身強化の筋トレですが、
明らかに、プリエの方が踊りに必要な筋肉の付き方をします。
それに、プリエは踊りで良く使われるので、
振りとも連動していて、
下半身強化するのにスクワットするよりも、
踊り手にとっては手っ取り早い。
話を戻しますと、
たった10分だけでも、
姿勢良く、真っ直ぐに立ち、腕の上げ下げをするのは、
簡単なようでいて簡単ではありません。
10分やってるだけで、
姿勢が崩れ、お腹も、腕も落ちてきたとしたら、
あなたの身体を真っ直ぐに、姿勢良く立たせておくだけの
体幹の筋力が足りません。
何も負荷をかけずとも、あなたの身体は十分に重いからです。
じゃあ、体幹を鍛える筋トレをしたらいいでしょうか。
いいえ。
それは飛躍しすぎです。
そんなことする以前に、まずは、真っ直ぐ立ってみましょう。
その姿勢を10分キープしてみましょう。
それだけで、真っ直ぐ立ち続けるだけの筋力トレーニングになっています。
筋肉を縮ませる筋トレと違い、筋肉を伸ばす筋トレは、
ひーひー、はーはーしない分、やった気になりにくいですが、
やってみると分かる筈です。
真っ直ぐ立つだけでも、緩々と疲れることを。
ということは、十分、筋トレになってます。
以下の動画に合わせて、
真っ直ぐに立ち、
ブラッソの上げ下げ、
マノを回しながらのブラッソの上げ下げ。
身体の捻り。
それらを少しずつ、毎日やってみましょう。
踊る身体ができてくる筈です。
真っ直ぐ立つのに必要な筋肉は、真っ直ぐ立って付けましょう。
綺麗なブラッソで踊る為に必要な筋肉は、
ブラッソの基礎練をして付けましょう。
毎日10分やり続ければ、
1週間で60分。(1日は休み)
1ヶ月で4時間。
そこにセビジャーナス5分/日と
ブエルタ5分/日を付ければ、
1週間で120分。
1ヶ月で8時間。
緩々と効いてきて、結果となって出てくる筈です。
フラメンコが上手くなるだけじゃなく、
日常生活でもあったら嬉しい、
「美しい姿勢」と「優雅な腕の動き」も手に入ります。
姿勢が良いと、
服の着こなしや、身のこなしも素敵になってきますよ。
是非、やってみて下さい。
そして、自粛期間が終わったら、
週に1回だけでいいから、
サパテアードの基礎練を20~30分はやってみて下さい。
サパテアードの基礎練は、サパテアードの練習になってるだけじゃなく、
下半身強化になります。
下半身に粘りがあるからこそ、
より身体を引き上げることができるようになります。
踊りも安定してきます。
やった分しか上手くならないから。
逆に言うと、
やった分は上手くなります。
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