一昨日はタブラオの発表会(生徒ライブ)でした。
上級生2人のうち、もう一人、多絵子ちゃんは
カラコレスとシギリージャをバタとパリージョで踊りました。
カラコレスという曲が、割と、朗々と続く曲で、
踊りも休む間なく踊り続ける傾向があり、
体力的にはやや大変な曲です。
そして、ゆったりと動くように見えるシギリージャですが、
バタ・デ・コーラは見た目の優雅さと裏腹に、
かなりの体力を消耗させます。
2曲に挑むというのは、1曲の2倍の大変さかと言うとそうでなく、
多分、3~4倍の大変さなのではないかと思います。
(私の感覚です)
1部でソロが1曲終わり、通常だと、
「ふぅ~。ソロが終わった~。あとは群舞だけだ~」
と気を抜けるところを、休憩をはさんで、更にもう1曲あるのですから、
集中力を切らす訳にはいきません。
中々精神力が要ります。
体力も精神力も必要な曲を2曲も、良くやり遂げました。
まだお子さんも小さく、
学校で風邪やインフルエンザが流行れば、お子さんは移ってきます。
するとママの多絵子ちゃんは練習に来れなくなります。
「練習したい。でも、子供を放って家を空けられない」
そんなジレンマを抱えて、挑んだライブだったのではないかと思います。
ただ、彼女はそれなりにキャリアを積んできているので、
そこまで懸命にやらないでも、
クラスの中で仕上げ、
少し自主練する位で、舞台に上がれました。
もっと頑張れば、もっと良い踊りになったでしょうし、
本人の満足度は高くなったとは思います。
でも、フラメンコだけに全力疾走できる人なんていない。
ましてや、小さい子供を抱えたお母さんは難しい。
今の状況で、できる範囲でいいと思います。
ソロは、誰に迷惑かけるってのがないし、
結果の責任を負うのは本人です。
だから、自分のペースでやればいいと思います。
全てを望んだらキリがない。
自分に対する、ある程度の妥協は必要。
完璧主義で自分に厳しい多絵子ちゃんにとっては、
本番を終えて、これまでを振り返り、反省することよりも、
「この状況下で、私、良くやった。
2曲も踊り切れて、私、すごい!」
と自分に対して思ってあげることが大事な気がします。
ちょっと自分に厳しすぎる気がします。
十分できているのに、
「全然だめ」
って自分で思い込んでいるように見えます。
今より自信を持てたら、舞台での踊りがもっと変わると思います。
舞台は踊りのテクニカだけが全てじゃないから。
踊り手のマインドが出来栄えを大きく左右します。
先生目線で見たら、踊りは良かったと思います。
さすがにキャリアがあるだけに落ち着いてたし、
きちんとまとまってたし、
「上手いな」
って思いました。
だから、これからも完璧なんか求めないで、
「70点取れればいい」
って感じで、気軽に舞台にドンドン出たらと思います。
場数を踏むことが、多絵子ちゃんの踊りを伸ばす秘訣な気がします。
小さいお子さんを抱えながらで大変なこともあるでしょうが、
お子さんがいる人ならではの幸せがあり、
それは舞台での演技にも影響している筈だし、
これからも、両方、緩々と頑張って下さい(^^)/
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