舞踊団公演 第二部④ 家康の東軍、三成の西軍 ソレア・ポル・ブレリア
家康の東軍、三成の西軍:ソレア・ポル・ブレリア
関ケ原の戦いの舞
秀吉が死んだ後、天下を自分のものにしようとした男がいた。
徳川家康である。
そんな家康に好き勝手は許さないと、
まだ幼かった豊臣の後継ぎ・秀頼の代わりに家康と対抗すべく
立ち上がったのは石田三成であった。
豊臣家の為という名目ではあったが、
実際には、愛する女と自分の子を守る為に、
三成は命をかけ家康と戦うことを決意する。
日本史上最大の合戦と呼ばれる関ケ原の戦いがここに始まる。
当初、数で勝っていた三成の西軍が有利であったが、
小早川秀秋の裏切りにより形勢は逆転し、結局負けてしまう。
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女性人口の圧倒的に多いバイレ・フラメンコにおいて、
とっても珍しい男性7人の群舞です。
結局のところ、私には何で彼らが戦ったのかが分からない。
何がモチベーションだったのだろう。
相手に勝ち、人の上に立つのは、
男たちにとって何とも言えない恍惚感を与えるのだろうか。
ただ権力を手中に収め、贅沢をしたかったのだろうか。
でも、それって、自分の命を懸け、何万という部下の命を懸け、
その人たちの後ろにいる人たちを悲しませてまでして、
やることなのだろうか。
ドミンゴが、彼のもう一人の先生の稲田さん(男性の先生)に、
「今度の舞台で、僕、秀吉やるんです!健さんは三成なんです(≧▽≦)」
って話をしたそうです。
そうしたら、
「何、ヘラヘラ笑ってるだよ!それじゃ、勝てねぇだろうが。
気合い入れてやれよ!」
と喝を入れられたそうな。
「ここでも、勝ち負けか・・・」
と思わず笑ってしまった。
男たちは時代が変われど、どこでも勝負している。
そんな男の気持ちは、男に生まれ変わってみないと分からない。
なので、実は、今回の公演の中で、関ケ原の戦いをイメージした男子群舞が、
私にとっては一番思い入れがありません(^▽^;)
だって、分からないんだもの。
この群舞のソレポルは、元々は私の振付でしたが、
永田さんが手を加え、指導・振付・構成をしてくれました。
なので、コンセプトは永田さんに丸投げ。
丸投げと言いつつも、この群舞には、私は結構口出ししたのですが、
振り返ってみると、
〇期限を守って!
〇長いがから短くして!
〇きちんとして!(詳細は省く)
〇ちゃんとやって!(詳細は省く)
とか、そんなアドミニストレーションの部分でしか言ってなかったように思います。
永田さんは男子メンバーたちに、
「もっと、こんな感じでやるんだよ!」
と見本を示したりして、指導してくれてました。
振付を教えることも、テクニカを教えることも、
それは異性の先生でもできるのだけど、
男の生徒に男らしい気迫のある踊りを示して見せて、
真似させるというのは、女の先生では限界がある。
戦いという荒々しく、男性的な場面をイメージした群舞なだけに、
やっぱり、この群舞は永田さんに任せて良かった。
だから、とっても男らしい群舞に仕上がったと思います。
私は、男性は女性にとって、
甘えさせてくれて、頼れて、守ってくれる存在だと信じて疑ってない。
男性に頼らず、一人で生きて行くという発想は、私の中には全くない。
ゼロ。
この世を男性に頼らずに生きるって、私にはとても困難に見える。
自分が強くなって、有能になるよりも、男性を頼った方が手っ取り早い。
私は、男が何もしないでボケーっと突っ立ってて、
その横で女があくせくと動き回っている絵面が好きじゃない。
役立たずの木偶の坊(男)と奴隷(女)にしか見えない。
全くもって、美しくない絵だと思う。
男の人がスマートに動き、女の人が男の人に、
「わぁ、ありがとう(*´▽`*)♡」
って言ってる絵の方が素敵だと思ってる。
てか、男性はそれだけのことを女性にできる。
だって、力だって私たちより強いし、身体だって頑丈だし、
目標に向かって突き進む強いメンタルを持ってるし、できない筈ない。
私がそう信じて疑っていないせいか、
今回の舞台に出ない人も含め、うちの男子生徒は皆とっても素敵。
ちゃんとエスコートできるし、優しいし、気が利くし。
この群舞に参加してる、生徒じゃないメンバーもそう。
重い物は持ってくれる。
ドアは開けてくれる。
気分が悪くなったら、何も言わずに水を買ってきて、渡してくれる。
飲みに行こうとなれば、ささっと走って、お店を探してきてくれる。
スタジオ飲みの時は、女の子たちが着替えてる間に買い出しに行ってくれる。
感情的になった私に、「まあ、落ち着いて」となだめてくれる。
相談すれば具体的な解決策をくれる。
こうやって書いてみると、改めて思う。なんて優しいんだ!
男たちは、自分を頼ってくる女や子供たちを守らなきゃって思って、関ケ原で戦った。
女子供を守り、幸せにできるのは自分しかいないと思って戦った。
私はそう信じたい。
決して、悲しませる為ではなかった。贅沢の為でもなかった。
ただ守りたかった。
関ケ原で戦った男たちの気持ちは、私には想像できない。
だから、勝手に私の理想を押し付けました。
でも、どうして男たちは、
こんなにも手がかかる女という面倒な生き物を見捨てず、
それどころか、逆に優しくできるのだろう。
もし逆の立場で、男が女のように弱っちかったら、
私なら1コンパス以内で捨ててる。
それも、ソレアの1コンパスじゃない。
ブレリアの1コンパス。
弱音を吐くような男だったら、ブレリアのメディアコンパだよ。
やっぱり不思議だ。
やっぱり謎だ。
ということで、
いつも頼りになって、
いつも優しくて、
いつも助けてくれて、
そんな素敵な我らが7人の群舞が、この公演の群舞のラストを飾ります。
チケットの残り10枚を切り、カウントダウンに入ってきました。
フラメンコ好きも、フラメンコを知らない人も、
どちらも楽しめる舞台です!
是非是非観に来て下さい♡
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080-3003-5820(森山)
info@miemoriyama.jp
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