信長とお市の愛憎のレバンタティカ

(03)舞踊団公演

織田信長を知らない日本人はそうそういない。
あの信長です。
信長には絶世の美女と言われたお市の方という妹がいました。
ところが、お市は信長の妹ではなく妾だったという説があります。
というのも、お市が初めて嫁いだのは20歳。
当時の結婚は政略結婚がほとんど。
娘が10歳前後でお嫁に行くのは珍しくない時代。
その中において、20歳で初婚というのはかなり遅い。
それまでの間に、どこかの誰かと結婚してたと考えられます。
そして、お市の娘は茶々、お初、お江。
あの浅井三姉妹です。
お初は次女。
なのに初めての子という意味の「お初」という名前がついています。
これは、お市の最初の夫・浅井長政にとっての最初の子供は、
「お初」だったのではないかとも言われています。
じゃあ、長女の茶々は誰の子?
信長の娘だったんじゃないか、
だから秀吉が茶々を側室に迎えたがったんじゃないかとも
言われています。
 
諸説ありますが、舞台なので事実に忠実である必要はない。
今度の舞台では、信長とお市は実は兄妹ではなく、
愛人関係にあった設定にします。
 
お市の最初の結婚相手・浅井長政を信長が殺し、
お市が信長の元に帰ってきます。
その対面の時、信長とお市の間には、
色々な感情の行き来があったと思います。
愛憎。
愛しているけど、憎たらしい。
そんなシーンを信長役のノブとお市役のユリヤさんに、
レバンタティカの歌に載せて演じてもらいます。
踊りってよりは、台詞を使わない芝居です。
今回の舞台では、踊りと踊りの合間に、
踊り手も身体を使って芝居をします。
 
今日は、ノブとユリヤさんがスタジオに来てくれて、
そのシーンをどうするか決めました。
振付ではない、私の頭の中にあるものを、
普段はフラメンコを踊っている踊り手に伝えるのは難しい。
なので、今日はとりあえず私がノブと演じてみました。
こんな感じ。
これをノブ&ユリヤさんが舞台で演じるとどうなるでしょうか。
これから2月までの間、温めてくれると思います。
 
台詞を使わずに身体で表現する。
けれども、いわゆるフラメンコのコンパスに乗って踊るのとは違う。
そんな演技も、今回の舞台の見どころであり、
演じる私たちにとっても、難しくもあり、面白くもあるところです。
 
https://youtu.be/Fx9NS1zARcE
 
余談になりますが、
ノブは普段の練習の時でも、
こんな感じで、とってもお洒落。
全身黒のいで立ちに色のあるスカーフを巻き、靴は白。
この美意識の高さ、なんて素敵なんだろう!
って会う度に毎回思います。

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