Rojas & Rodríguez XXI Festival de Jerez
へレス・フェスティバル9日目、後期になって1日目のビジャマルタ劇場は、ロハス&ロドリゲスの公演でした。
「テアトロの舞台を見るならば、群舞が見たい!
群舞があるからこそ、ソロも引き立つ!」
と思ってる私なので、群舞のあったこの日の舞台は楽しめました。
基本、好きな路線ってやつですね。
ただ、あまり印象に残っていない・・・・。
スペイン国立バレエ団や、アンダルシア舞踊団や、その他、群舞を使ってる公演はいくらでもある。
月日が経てども、印象に残ってる公演は結構ある。
けど、この公演は、観てる時は、「すごーい」と思ったのですが、まだ一か月しか経っていませんが、今となってはあまり印象に残っていない・・・。
これ、致命的!
照明がものすごく綺麗だったってのは覚えてる。
ロハス君の方だか、ロドリゲス君の方かは分からないけど、ファルーカを踊ってて、床に膝をついてするブエルタを何回転もしてて、拍手を求めて気合いを入れてたとか、そんなのは覚えてる。
ロハス君の方だか、ロドリゲス君の方かは分からないけど、ティエントを男性が踊ってて、珍しいなって思ったのも覚えている。
けど、それ以上の印象が残っていない。
多分なのですが、これって特徴がなかったんだと思います。
スペインのテアトロで上演される作品のレベルは高いので、見慣れてしまうと、抜きんでたものしか覚えてないのかもしれません。
オーソドックスなもの、よくある馴染みのあるものには、斬新で革新的で前衛的なものにはない良さがありますが、オーソドックスでよくあるものってだけではダメなんですね。
私は、この方々を初めてみたし、初めて知ったので、何とも言えないのかもしれないのですが、なんというのでしょう・・・キャラ立ちしてる人がいなかったのも、全体がぼやけてしまった要因かもしれません。
どこかで見たことのある感じで、誰かと似ていて悪くない、けど、オリジナルじゃないよねって感じ。
それと、見栄えの良い、美味しいとこばかりを集め、一つの作品としてしまった感じで、それ故に、何を伝えたいのかの焦点がブレてしまった感じ。
その公演全体に流れるテーマを明確にしないとぼやける。
同じような作りの初日のアンダルシア舞踊団は、すごく印象に残るのに、この差は何だ?
皆、一生懸命に頑張ってたし、手を抜いてるどころか、気合い入りまくりでしたが、一生懸命だけじゃ越えられない壁はあるんですね。
舞台って、本当に難しいですね。
「良くなかった」
「駄作だった」
「嫌い」
と言われるよりも、実は一番手厳しい、
「悪くはない。それなりに楽しめた記憶はある。けど印象に残ってない」
って感想。
なんでだろう。
無難だったのかな???
見てる時は、素敵って思ったのだけどなぁ。。。。
こうやって色々な舞台を見ると、
無難にまとめて印象に残らない作品を作るよりも、
好き、嫌いが分かれたとしても、観た人にとって忘れられないものを作りたいって思うようになります。
全員から好かれることは難しい。
あんなに大絶賛する人の多いファルキートの作品ですら、私みたいに、好きじゃないって人もいるのだから、全員から好かれるのは無理だ。
だったらなんと言われようと、自分の色の濃い作品を作った方がいい。
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