Compañia David Coria XXI Festival de Jerez
へレス・フェスティバル8日目の公演は、ダビ・コリアでした。
もう、これは、まさにビンゴ!!!
私の好み、そのもの。
主演のダビ・コリアはかっこ良すぎる程カッコいいし、ゲストのアナ・モラーレスも、舞踊団の女の子たちもグワパだし、文句なし。
ダビとアナのパレハは、それはそれは美しかった。
美しい二人が並ぶって、こんなにも世の中の人を幸せにしてくれるのかと思う程に美しく、溜息が出た。
男女のパレハは、男性の方が上手い位がちょうどいいんじゃないかと思う。
すごく上手い男性が、女性としては上手だとしても、技術では男性には敵わないところがある相手役の女性をうまーーくフォローする。
男性のフォロー故に、女性が伸び伸びと踊る。
これがいい。
守る男性、守られる女性。
逆だとあまりにも情けない。
少女漫画ファンが好むものがちゃんとこのパレハにはあったので、それはそれは乙女心をくすぐった。
舞台って、美しいものが見れるとそれだけで感動。
ちなみに、この動画の1:14を、うちの男子生徒は要チェック!
アレグリアスの歌振りの後のファルセータで出てくるパソそのものをダビが踊ってます。
こんなイメージで踊ってみて下さい。
アレグリアスのファルセータは、男子生徒と女子生徒で振りを変えていますが、こんな感じにしたくて振りを変えています!
ああ、本当にビンゴ!
アナが踊ってるパソは、バレエの基礎がある子じゃないとちょっと難しいかな。
それと、ダビはファルーカをソロで踊っていました。
私の中で、すんごく勝手な考えなのですが、ファルーカを踊れてこそ男性の踊り手って思ってます。
ソレアやシギリージャ、ソレポル、アレグリアス等のヌメロは、フラメンコっぽく踊れれば踊れちゃいますが、男性舞踊家としての身体ができてない人、フラメンコだけやってる人、カッコつけて踊ってるだけの人には難しいヌメロです。
ファルーカは誤魔化しが効かない。
自分が女で、男性とは同じ土俵に乗ることがないからこそ、男性の踊り手に対しては望むものって多くなるじゃないですか。
女性に対しては、自分に置き替え、
「まあ、そうは言ってもできないよね。難しいよねぇ」
って甘くなりますが、男性に対しては、
「男でしょ。できるでしょ( ̄ー ̄)」
となってしまいます。
これも一つの男尊女卑です。
男はすごくなきゃなりません。
そして、ファルーカは女性でも踊る人はいるけど、やっぱりファルーカは男性のものです。
だから女性でもファルーカを踊る時はファルダではなく、パンタロネス(ズボン)で踊ることが多いです。
曲線ではなく直線的なシャープな動きを見せます。
まさに男性の曲。
そのファルーカを踊るダビは、それはそれは素敵だった。
ダビがこれだけ男男で踊ってくれるから、アナが女らしくタンゴを踊るのも栄えてくる。
そうなのよ。
持ち味の違う人たちがそれぞれの得意なところを持ち寄って、舞台を構成する。
そんなバラエティある方が舞台は面白いと私は思う。
前日のマリア・パヘスは見るだけで、習いたいとは思わないって言いましたが、この日のダビとアナには習ってみたいと思いました。
プーロ・フラメンコではないけど、踊りに癖がないから。
それとバレエの基礎ができてる人じゃなきゃ難しい踊りだからこそ、見栄えのする動きをしていて、素敵だと思いました。
踊りこなすのはすごく難しいでしょうが、一度、習ってみたいです。
Compañia David Coria XXI Festival de Jerez from Festival de Jerez Televisión on Vimeo.
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