初級クラスのマルカールのテクニカ

教則動画(01)諸々

お休みの方がいたので、大事なところを動画に撮ってきました。

動画はたったの2分半で、私がちょいと説明して、生徒さんたちがすぐ様できたように見えますが、実はこの動画を撮る前に、この箇所だけを30分以上は掛けて何度も反復練習しています。

まずは首の動きだけ何度も反復練習。

次は、歩いて10のゴルペだけ。

その次は、9で足を後ろに上げるところ。

その次は、左足の膝が鏡の方を向く(外股になる)ように歩く。

その次は、10でゴルペを打った時にお尻が落ちない。

その次は、10で上げた足の甲を伸ばす。

その次は、3のゴルペの打ち方。

その次は、4、5で床を擦る。

全部、一つ一つやっていきます。
同時に全部気を付けるなんて、初心者には至難の業です。
一つ一つじゃなきゃできない。


それを忘れない為にとポイントをまとめとして私が説明し、できるようになった後の生徒さんたちが一緒に踊っています。

1コンパスのマルカールの後半だけの、たったこれだけのことですが、意識することいっぱい。

初級クラスと言っても、フラメンコを始めてまだ1年ちょっとの生徒さんです。
まだ初心者の域にいます。
初心者にとっては簡単じゃなかったりしますよね。

こういったことを一つ一つ積み重ねていきます。

振付だけ習って踊れるようになるのは、もっともっと先の話です。
最初の頃は、習って覚えた振付をどのように踊るのか、踊り方も習わないと踊れるようにはなりません。
この辺をすっとばして、振付だけをやってると悪い癖のある人になってしまいます。
だから、振付のクラスですが、振付だけをやってません。
振付と同時に、その振付を素材としたテクニカもレッスンではやります。

このところ作ってはアップしているアレグリアスの動画では目の前に生徒さんがいないので教えっぱなしで済みますが、実際のレッスンでは生徒さんが目の前にいるので、教えて、踊らせてみて、それでできなければ、できるようになるまで、何度も反復練習させます。
特に初級クラスでは、宿題にするよりレッスン内で練習する割合が多くなります。

どこの教室の先生たちも、未経験で自分のところにやって来た生徒たちには同じことをしていると思います。
根気強く、何度も同じことを言い、何度も練習させ、育てていきます。
そうじゃないと舞台に立てる人には育ちません。

だからこそ、立派に舞台に立つ生徒の姿を見ると感無量になります。

ちょいと言って、パッとできる子もいます。
いくら言っても、中々できない子もいます。

接し方は異なりますが、どちらも愛情の大きさには違いがありません。

週に1回と言えども、年単位で会う人たちに愛着を覚えない筈がない。
どちらも我が子です。
この3人は私より年下の子たちですが、私より年上の生徒さんに対しても同じです。

そして、生徒たちが私を慕って通ってきてくれているのも、ちゃんと分かっていて、その愛情を私は受け取っています。

我が娘たちよ、ドンドン素敵になっていくね。
生徒たちの成長は、指導者冥利に尽きます。

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