ハッピーオーラをお裾分け

(01)諸々

場慣れ

ちょっと間が空いてしまいましたが、上級クラスの生徒たちが踊った姿を見て、
「やっぱり場慣れだな~」
って思いました。

なんやかんやと舞台で踊る経験を沢山積んできた上級クラスの生徒たち。

余裕がありました。

グワヒーラという明るい曲ゆえの笑顔というのもあるかもしれませんが、それを抜きにしても表情が豊かで、余計な力みもなく、とても良かったと思います。

レッスンで心掛けていること


ダンサーが舞台で踊るにあたり
「テクニカ的に上手である」「振付を間違えない」
というのはもちろんなのですが、
「表現する」
というのも大事だと思っています。

でも、生徒たちはレッスンで、「テクニカ的に上手になること」「振付を間違えないこと」に一生懸命になり、「表現すること」を忘れます。
いや、忘れるというより、「テクニカ」「振付」ができてから「表現」だと思っているようです。
もしくは、本番になれば自然と「表現」はできると思っているようです。

いやいや、そんなに甘くないから。

もちろん、それができる人もいますよ。
でも、それは一部の人。

稽古場でできないことは本番の舞台ではできないです。
むしろ、稽古場でできたことの70%でも本番の舞台に出せたら御の字です。

だから、テクニカがまだ不安定であっても、振付が曖昧であっても、その頃から表現するということをレッスンでさせます。
レッスンでやらなきゃ、本番もできないから。

逆に、レッスンでやってたら、本番でもできるようになる。

お客様が求めること

発表会を見にきてくださるお客様の殆どは、生徒さんたちのご家族、知人・友人だと思います。

要は、生徒さんたちにその方々の『愛』を与えようと思ってきてくださります。

時間を作り、身体を動かすという労力を使い、お金も使い、わざわざ会場まで足を運んで頂ける。
舞台の上の生徒さんたちは、お客様に愛されています。

その方々が求めるものは何か。

それを取り間違えないことです。

舞台の上の生徒たちを愛するお客様たちは、生徒さんたちの完璧なテクニカ、間違えない正確な振付を見にいらしてる訳じゃありません。
生徒さんたちが楽しそうに、元気に踊る姿を見たくていらっしゃいます。
正確に踊ることだけに必死になり、カチコチに緊張して、鬼の形相で、またはロボットのような無表情で踊るのを見たくていらっしゃるのではありません。

愛をくださるお客様へのご恩返しは、自分たちが幸せな状態にあり、その幸せな人から漏れ出るハッピーオーラ、パワーを客席の方々にお裾分けすることです。
なぜなら、そのハッピーオーラを浴びた方々は、明るく元気な気分となります。

これが舞台の上の人がすることです。
どの舞台もです。
芝居も、ミュージカルも、歌も、楽器演奏も、語りも、お笑いも、全部の舞台共通です。

発表会もです。

だから、辛気臭い顔してないで、表情豊かに、踊る喜びを全身で表現するのはとても大事です。
でも、昨日今日でできることじゃありません。

ただ笑顔になることも、舞台上でいきなりできるものではありません。

慣れです。
慣れる。
だから、慣れるまで何度も舞台を踏みましょう。

そして、慣れたら、ドンドン舞台が楽しくなりますよ。

そして、レッスンでも本番のように、表現することを忘れずに踊りましょう。

上級クラスの生徒さんたち、さすがでございました。
お見事(パチパチ)。
「私たちもいつかあんな風に踊りたい!」と後輩たちに思わせることができたのも、素晴らしい功績でした。

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