Vestidos
本番前の衣装の準備
今日はスタジオに行き、今週の土曜と日曜の本番でどの衣装を着ようか決めてきました。
土曜も日曜も同じ曲を踊るのですが、衣装は違うのにしました。
そして、私はソロは二部しか踊らないのですが、一部でセビジャーナスを踊るし、パルマで舞台上にいるかもしれないし、もう1着用意することにしました。
そうでなかったとしても、ソロ一曲しか踊らなかったとしても、タブラオに出る時には念の為2着は持っていった方がいいと私は思ってます。
共演者と衣装が被った時や、万が一、衣装が破れちゃった時など、替えがあると安心ですね。
お客さんは衣装も楽しみになさってます
そして、「衣装が楽しみ」というお客さんは結構多いです。
フラメンコの衣装は豪華で素敵ですからね(*^-^*)
女性の踊り手の場合、綺麗に着飾りるのも踊りのうちだと思ってます。
例え、踊らないとしても、
例え、後ろでパルマを叩くだけでも、
一部と二部で衣装を替える。
少しでも喜んでいただけたらいいなって思ってます。
「衣装が着たい!」
「あの衣装が着たいから」という理由でフラメンコを始める女性は少なくないです。
かくいう私も、「衣装が素敵」ってのはフラメンコを始める上でポイント高かったです。
今となっては、本番前に衣装を準備するのは少々面倒臭い気もしますが、習いたての頃は、衣装が着たいから舞台に出たいとさえ思ったりしてました。
罪悪感
自分を幸せから遠ざけることの最たる要因は、『罪悪感』なのではないかと思う。
「自分が幸せになることを選ぶと、不幸になる人がいる」
と思うと、幸せを選択できない。
これが罪悪感。
そういうことって、誰にとってもその辺にゴロゴロ転がっている。
軽いところで例を挙げてみましょう。
例えば、私は今とってもスペインに行きたい。
でも、私がスペインに行ったら、トラちゃんとみーちゃんが悲しむと思うと、胸がきゅーってなって二の足を踏んでしまう。
私の幸せ⇒私がスペインに行く
トラちゃんとみーちゃんの不幸⇒私がスペインに行く
となってしまって、自分の幸せを選べない。
その他にも、例えば、多くの生徒さんたちがやってるであろうこと。
「自分が遊びに行って夕ご飯を作らなかったら、旦那さん(親、子供、ペット)が困る」
と思って遊びに行けない。
要は、自分のやりたいことを、他者の為に諦めること。
うちもこれ。
旦那さんは、「構わないから遊びに行けばいいのに」って言ってくれるので、旦那さんが邪魔をしている訳じゃない。
私が私の中で勝手に作り上げた罪悪感が、私が私のやりたいことをするのを阻む。
私は結婚式というのをあげてません。
もちろん、披露宴もしてないし、二次会やパーティといった類もしてません。
写真も撮ってない。
要は、花嫁衣裳を着てません。
理由は罪悪感があったから。
そして、不貞腐れた想いもあったから。
結婚した時に、
「私はしょっちゅう華やかな衣装を着てるから、今更、花嫁衣裳なんか着ないでいい」
と自分に思い込ませました。
かつての生徒さんで、可愛いのに女の子らしい可愛い衣装を着たり、綺麗に着飾ることに抵抗を見せた人がいました。
これって、かなーーーーーりのレアケースです。
女の人は、皆、綺麗に着飾りたいものだと思ってたので、私、かなり驚きました。
よくよく見ると、普段の格好も、その生徒さんはあまり女っぽい格好してないで、ちょっとボーイッシュな感じでした。
(素材はかなり女の子、女の子した可愛らしい人でした)
「もしかして…」
ふと私はこの人の中に私と同じものを見ました。
私の勝手な憶測ですよ。
でも、私は白い衣装を選ぶ時に、花嫁衣裳を着なかった自分と、女らしく綺麗な衣装を着ることに抵抗を示したその生徒のことを思い出します。
私も、その元生徒さんも、それ以外に自分を犠牲にして他者に自分の幸せを譲っているであろう多くの人たちも、
「私が私の幸せを諦めてまでして譲ったその相手は、はたして私が私の幸せを諦めることを願っているだろうか」
ということを、自分に問うてみたらいいのだろうなって思います。
きっと、答えはNO。
でも、そうしたとしても、中々選べないのが自分の幸せなんだけどね。
多くの人が、自分の幸せを選んでいるようで選んでいない。
だから、いつでも心にフラメンコ。
ファンダンゴの歌のように、
「おまえなしでは生きていけない」
と言ってる男を簡単に捨てられるのか。
きっと難しい。
そんなことしたら、カーニャの歌のように、
「皆、健康と自由を神様に願うけど、私は神に私に死を与えたもうと願う」
って思うことでしょう。
これが自分の中の罪悪感を歌った歌に、私は聞こえてしまう。
さて、何故か衣装の話題から暗い方に流れてしまいました。
私はいつもこんなこと考えてます。
だから、舞台でオブラを作りたいと思うのです。
罪悪感、自己犠牲、無価値観、葛藤
これらは舞台でのテーマになり得る。
ただ踊るのではなく、伝えたい想いがオブラにはある。
尚、今度の土曜、日曜は、白い衣装は着ません。
フラメンコ、色々な衣装が着れて楽しいですね。(←取って付けたようで、すみません(^-^;)