目先の小利に囚われず、ちょっとずつでいいので、好きなことを追い求めたい
「今週金曜日のライブのエンサージョをしよう!」
ってことで、裕菜ちゃんと二人で練習しました。
まずはタラント。
「タラントは4拍子でなく、2拍子で音を取る」
とはよく言われてますが、
ただ、事前合わせをしないようなライブだと、
レトラの部分はともかく、ファルセータの部分、
ギターさんは気を利かせて4拍子で弾いてくれるのが一般的な気がします。
ところが、さすがスペインに4年も行ってた裕菜ちゃんです。
ちょっと尺が違うのを弾き出しました。
私)「あれ?ちょっとこのファルセータ、
音の落ちるところが普通と違くない???」
裕菜)「そうなんです。これ、ちょっと長いんです、えへ🥰。
ペドロ・シエラに習ったんです😍へへ」
さすが裕菜ちゃん(^-^;
やるな。
私)「いいのよ。事前エンサージョやってるんだから、
そのファルセータに合わせて振りは作れるよ🥰」
ってことで、裕菜ちゃんに何度も弾いてもらい、
私、音を覚え、振りを急遽変更。
私もペドロ・シエラ好き。
面白くなってきました。
振付は、
①「振付に合った尺のファルセータをギターさんに弾いてもらう」
というのもあれば、
②「ファルセータの尺に合わせて振付を作る」
というのもあります。
せっかく綺麗なファルセータがあるのだから、
振付に合わせて音楽を変えさせるのは忍びない。
そして、何より私、音楽に合わせて振付を作るというのが好き。
上手くできるかどうかは別として、下手の横好きであろうと、
こういうのを考えるのが楽しい。
私)「このギターの音に、私、サパテアードの音を入れてみたらどうかな?」
裕菜)「うーーん、それはちょっと」
私)「邪魔になるのね。じゃあ、これはなしにして、これならどう?」
裕菜)「これならいいです!」
私)「よし、これにしよう!」
って感じで作りました。
乗ってきた裕菜ちゃんは、
「ほにゃららの動画を見てて、
今、このファルセータをコピーしてるんです!」
と弾き始めたり、色々なのを聞かせてくれました。
その内、ちょっとずつ、
彼女の音に合わせた振付を作って行きたいなって思いました。
創作をしたいバイレ。
伴奏家としてだけでなく、ギターソロもやりたいギタリスト。
その両者にとっては、本番当日しかエンサージョしない即興的な舞台は、
やりたいこととビンゴではない。
やりたいことは、こうやって集まって、
ちんたらするだけの余裕のある時間を使い、
意見出し合いながら、一緒に創作し、一緒に練習すること。
手間暇かかるし、稼ぎにならないから、
余裕がなきゃできないことなのだけど、目先の小利に囚われず、
自分の好きを追い求めていきたい。
何よりも心が躍るし、潤う。
裕菜ちゃん、素敵なギターの音色と楽しい時間をありがとう(*^-^*)